Policy
「憧れを力にして、成長フェーズに合わせたレッスンを行うこと。」
これが、MFCの教育方針です。
それは、それぞれの人の成長過程において必要なスキル、必要なレッスンが異なってくるからです。
キャリア初期
まずは、基本的な技術や、事業を運営する前段階の知識のフェーズです。
「好き」や「憧れ」を推進力として、真っすぐに目標に向けて突き進んでいくことが最短の近道になる時期です。
現時点で持っていない考え方を学び、それを実践すること。
これを繰り返すことで、成長していくための習慣をつけることが最優先すべき課題になります。
キャリア中期
ある程度お客さんからお金をいただき、音楽から得たお金で活動をしているフェーズです。
まだ、主な収入としての音楽活動だけだと厳しい状況のことが多いかと思います。
このフェーズでは学びのための習慣自体は既についている状況です。
そのため、同じフェーズ同士の仲間との生きた情報交換や、具体的な失敗しないための技術アプローチを学んでいくことが効率的な成長につながります。
プロになってから~キャリア後期
音楽専業で問題なく日々の生活を自立させることができているフェーズです。
人によっては会社員であったり、自営業であったり・・形態は様々だと思います。
このフェーズになってくると、具体的な技術論やTIPSよりも、自分自身の精神的な制限を解くことや、多種多様な価値観への理解を深めることが最重要になってきます。
提供すべきサービスが、技術だけではなく、体験価値になるのも大きな特徴です。
如何に自分自身を客観視しながら価値観をアップデートしていけるか?が勝負の鍵になっていきます。
課題の言語化が鍵
このように、それぞれの人によって、求められる内容が違うため、基本的にMFCでは画一的なカリキュラム式のレッスンを行わないことを決めました。
ただし、その中において、共通して行うべきことがあります。
それが以下の2つです。
①スイングバイ戦略をとること
②定期的に、定量的に自分の行った来たことを評価し、自分で自分の課題点を言語化すること
それぞれ説明していきます。
スイングバイ戦略について
MFCが提唱するスイングバイ戦略は、惑星宇宙探査機が惑星の重力を利用して大きく航続距離を伸ばすように、自身のエンジニアリングの軸を持つために、目標となるメンターへの研究と影響力を活用してキャリアを急成長させるための成長戦略です。この方式をとる理由は、純粋な憧れこそが、最も人を成長させるからです。
戦略は以下の3ステップに分かれています。
①自分よりも遥かに上の、しかし、確実に尊敬できる人を具体的に1人選ぶ。
②その人物の軌跡、考え方、技術・・あらゆる情報を集めて深く理解し、取材する。
③得られた分析をもとに、自身でその人の手順を推測しながら再現する。

MFCの講師陣は、全員がそのようにして、自分のサウンドを体得してきた実践者です。
言うは易し、行うは難しの方法ではありますが、経験者として成長のためのステップをアドバイスさせていただきます。
「好き」を見つけて深めるための共通課題
上記のスイングバイ理論に基づき、共通の宿題として、「自分の憧れを見つけ、具体化するための宿題」をグループごとに設定させていただきます。
この課題は、単なる表面的な好みの確認ではなく、自身のキャリアや創造性の核となる「本質的な憧れ」を発見し、それを実践可能なかたちに昇華させることを目的としています。
憧れる人物や作品を熱心に研究していくと、漠然とした感性が、より具体的な価値判断に昇華していくことになります。これは、「なんとなく好き」という段階から、「なぜ好きなのか」「どの要素に惹かれるのか」「自分の中でどのような価値を持つのか」という深い理解につながっていきます。
PDCAサイクルとしてのマンスリーセッション
一般的に、事業を成長させていく方法論としてPDCAサイクルというものが用いられます。それは、
・Plan(計画)
・ Do(実行)
・Check(評価)
・ Action(改善)
の略です。この中の、Plan(計画) Do(実行) については、各々が活動していく中で出来るわけですが、Check(評価)とAction(改善)についてはどうでしょうか?
自信をもって出来ると断言できる人は少ないように思います。
この企画をしている僕自身も、そこの客観性について完全であるという自信がありません。
PDCAサイクルの習慣化と持ち回りでの作品発表
そこで、MFCでは毎月、このCheck(評価)とAction(改善)を自発的に決めるためのワークシートを用意していて、発表をしてもらう取り組みを施策としています。
この施策は、自分自身の目標にはじまり、Check(評価)とAction(改善)について、皆の前で定期的に発表をすることによって、常に今自分が何をするべきか?を再確認していく時間をつくることが狙いです。
月次の発表を資料としてアーカイブ化をすると、迷ったときに自分の価値判断や行動を具体的に検証できるようになります。
マンスリーセッションでは4~5名を1グループとし、毎回1名に自分自身の作品や、やってきた課題について発表をしていただきます。
生徒同士、そして講師から忌憚のない客観的な意見を吸収することを目的としています。
毎月提示のMIX、Mastering課題
その他、自習のためのコンテンツとして、毎月、パラデーターやマスタリング前の音源を使用して、任意でご参加いただけるMIX課題を提案させていただきます。
基本的には、有志が公開している権利関係が明確なファイルを利用して課題を設定させていただきます。
自分のスタイルでMIXやMasateringをしたファイルを生徒、講師共に聞き、意見し合うことによってブラッシュアップの回転率を高めることが狙いです。
こちらの参加は任意ですが、積極的なご参加をいただくことを期待しております。
